こんにちは。沖縄北部・名護市にある中山コーヒー園です。
沖縄では、先日梅雨入りが発表されました。しっとりとした空気の中、山々の緑がいっそう深く、美しい季節が始まっています。

当園は、梅雨の間も休まず営業しております。
カフェのご利用はもちろん、ガイド付きコーヒー園の散策や焙煎体験なども通常通りご案内していますので、雨の日でも沖縄の自然とコーヒーの魅力をゆっくり味わっていただけます。

さて、そんな中山コーヒー園では、今ちょっと珍しい光景が見られています。

それは、“季節外れの完熟コーヒーチェリー”です。
例年、沖縄では11月下旬から4月頃までがコーヒーの収穫期。今年はふさくこんにちは。沖縄北部・名護市にある中山コーヒー園です。

沖縄では、先日梅雨入りが発表されました。しっとりとした空気の中、山々の緑がいっそう深く、美しい季節が始まっています。

 

当園は、梅雨の間も休まず営業しております。

カフェのご利用はもちろん、ガイド付きコーヒー園の散策や焙煎体験なども通常通りご案内していますので、雨の日でも沖縄の自然とコーヒーの魅力をゆっくり味わっていただけます。

 

さて、そんな中山コーヒー園では、今ちょっと珍しい光景が見られています。

 

それは、“季節外れの完熟コーヒーチェリー”です。

例年、沖縄では11月下旬から4月頃までがコーヒーの収穫期。今シーズンは不作の影響もあり3月いっぱいで収穫を終えたのですが、園内の一部の木に、今になって**赤く熟したムンドノーボのコーヒーの実、黄色く熟したイエローブルボンのコーヒーの実(チェリー)がいくつか確認されました。

これらの実は、しっかり色づいてはいるものの、糖度が足りず、コーヒーとしては使うのが難しい状態です。
理由としては、やはりここ数年の気候の変動が大きく関係していると考えられます。

特に今シーズンは、長引く雨や強風などの影響で、花の咲くタイミングがずれたり、実が育ちきらなかったりと、不作傾向が顕著でした。そのため、収穫量も少なく、例年に比べて早めに収穫を終えることとなりました。

自然の営みの中で育てられる作物は、どれも人の思うようにはいきません。
ですが、私たちはその「コーヒーが育つ背景」を見ていただくことも大切にしています。今、農園で実っているチェリーも、気候変動が農作物に与えるリアルな影響のひとつとして、見て感じていただければと思っています。

ちなみに、コーヒーとして使えない実は、自然に返すだけでなく、発酵させて農園内の土壌改良に活かしたり、果皮を乾燥させて「カスカラティー」として活用することもあります。無駄なく循環させるのも、自然と共に生きる農園としての責任だと考えています。

沖縄の北部・名護という、コーヒー栽培の限界地とも言えるこの土地で、私たちは日々、自然の流れに寄り添いながら、コーヒーと向き合っています。

「農園通信」では、そんな私たちの農園の日常を、これからもお伝えしていきます。
もし沖縄にお越しの際は、ぜひ一度、自然の中で過ごすゆったりとしたひとときを体験しにお越しください。雨の日でさえも、ここには五感がひらく静かな時間が流れています。